【8耐2019】なぜ暫定順位が二転三転しているのか FIM世界耐久選手権レギュレーション解説

kawasaki YAMAHA HRC

の3ワークスがしのぎを削った2019鈴鹿8時間耐選手権。

物静かに進んでいたレースのラストラップ

トップを走っていたKawasakiに鈴鹿の悪魔の口が開いた。

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一体何が起こったのか?

トップの3ワークスが接戦を繰り広げる中、

30分くらい前から小雨がパラパラと降り始め、

ピットはレインタイヤを用意して、

ライダーはゆっくり走行して、とういう状態になりました。

さらに、暗くなって、視界はとても悪くなっていました。

ライダーはとても走りづらい状態です。

 

そんな中、世界耐久選手権のチャンピオンシップ目前の

スズキエンデュランスのマシンのマフラーには

炎がうっすらと、

そして、レース終了5分前には、白煙を上げてしまい、

コース上にはオイルが漏れてしまったようです。

不運にもチームの監督のドミニク監督の、引退試合でした。

 

雨、暗さ、エンジンオイル、とても危険な状態でレースは続き、

終了2分前、ラストラップに入ったカワサキレーシングは、

1コーナーで転倒してしまいました。

その直後には、赤旗が振られ、レース終了となりました。

 

直後はカワサキが優勝だった

レースが終わった直後、赤旗が振られ、直前の周回まででレースが成立となり

直前トップを走っていたカワサキが優勝とならました。

このとき、ヤマハとしては、

「俺らは転んでないのに、どういうことだ」

みたいな感じだったでしょう。

 

表彰式で頂上にはヤマハがいた

レース終了後、サーキットは大混乱していたが、

FIMのレギュレーション(http://www.mfj.or.jp/user/contents/motor_sports_info/ruleworld/pdf2019/2019fim_rd_regulation.pdf#zoom=75)には、こんな文があった。

 

規定周回数、または時間を走行することを競う競技会において、トップのライ ダーには、コース上のフィニッシュラインに立つオフィシャルによってチェッカ ーフラッグが振られる。チェッカーフラッグは後続ライダーにも出し続けられる。
もし、トップのライダーが 5 分以内にフィニッシュラインを通過しない場合、暫 定 2 位のライダーに対しチェッカーフラッグが提示される。

この規則にのっとって、赤旗が振られたあと、

五分以内に、カワサキが戻ってきてないから、

優勝はヤマハ、どういう風になりました。

 

それでも優勝はカワサキだった

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表彰式も終わったあと、カワサキから抗議があって、

それが認められて、カワサキ優勝になりました。

講義の内容は、こんなものではないでしょうか

 

レースまたはプラクティスが中断された場合、各フラッグマーシャルポ ストにおいて振動提示されコースに沿って設置してあるレッドライトが 点灯される。ライダーはゆっくりとピットに戻らなければならない。

「レギュレーションには、ゆっくり、としか書いていない。」

そして、これが認められて、今のところカワサキが優勝です。

 

これから

レギュレーションを読む限り、全てのチームにレースディレクションや、FIMの決定に対して、抗議する権利が認められています。

きっと、ヤマハも今抗議しているでしょう。

場合によっては、裁判のような形で判定することもあるようです。

何にせよ、全てのチームに公平な判定が下されて、今後混乱が起こらないようにして欲しいですね。

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今回のカワサキはとても早かったですね。

けれど、レースは最後まで何があるかわからない

って本当ですね。だからこそレースは楽しいですね。

 

正式な発表を待ちましょう。

 

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